2017年からスタートしたiDeCoについて上手な付き合い方については
以前の記事でもご紹介していますが、今日は実際にiDeCoをやって得する人と
あまり得ではない人についてお話をしたいと思います。
iDeCoをやって得する人はズバリ!
・自営業者
・企業年金のない会社員
です。
なぜなら、税制上の優遇措置があるからです。
そして、運用成果によって増減するものの、掛け金より多くの金額を受け取ることが
できるからです。
自営業者であれば最大で月間6万8000円まで積み立てることができ、そしてこの金額は全額
損金(非課税)として処理することができます。
年間81万6000円が売上金額から控除できますから、所得税・住民税を節税することができます。
iDeCoであまり得をしない人は・・・・
1.住宅ローンを借りて10年以内の人
2.掛金が少ない(1万円未満の)人
3.主婦
です。
1.住宅ローンを借りて10年以内の人のケース
住宅ローンを借りて10年以内の方は住宅ローン減税を受けているので
所得税が還付されて納税額が0円の方が多いからです。
こうしたケースではローンの名義でない、所得のある配偶者が
iDeCoをする方がメリットがあります。
2.掛け金が少ない(1万円未満)のケース
なぜ掛金が少ないとあまり得しないのかというと、
iDeCoは加入すると毎月定額のコストが掛かるからです。
iDeCoはどの金融機関(銀行、保険会社、証券会社等)で
加入しても、「国民年金基金連合会」という機関が、
掛金や将来受取る年金の管理をします。
この管理費や事務費として月額167円(消費税8%時)の
コストがかかります。
さらに、 加入した金融機関(銀行、保険会社、証券会社等)へ、
「運営管理費」という名目でコストが発生します。
金額は月額0円~450円まで、金融機関により様々です。
つまり、167円+0~450円が、毎月掛金から控除されます。
掛け金が少なければ少ないほど、掛け金にたいするコストの割合が高くなるので
実際に運用に充てる金額が小さくなり複利効果も小さくなります。
適切な金額と適切な運用会社に預けるということが重要になってきます。
あるいは、iDeCoに固執する必要もなく、もっと運用率の良いものに投資する
という選択肢もあります。(このあたりは弊社のご提案が得意としているところでもあります)
3.主婦のケース
主婦といっても細かく分けて
・専業主婦
・年収100万円以下の主婦
が、iDeCoの大きなメリットを生かすことができません。
理由は簡単です。これらの主婦はそもそも税金を納めてないからです。
多くの金融機関で、
「主婦も毎月23,000円までiDeCoで積立できるようになりました!」
とうたっていますが、主婦である自分は貯蓄の手段をiDeCoにしていったい
どのくらいメリットがあるのでしょうか?
よーく考えてみてください。
税制上のメリットがなければ、iDeCoはやる意味がありません。
何故かと言いますと、iDeCoは原則60歳まで引き出すことができない
からです。
経済状況が悪化したり、積み立てを止めたいと思っても、一度加入したら
60歳まで抜けられないという流動性が全くない点が最大のデメリットです。
このあたりをバランスよく考えて、あなたがどうすることが一番メリットがあるか
そのあたりの相談は弊社までお任せください。
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