今日は「遺族年金」についてお話をしたいと思います。
遺族年金とは国民年金・厚生年金に加入している被保険者が亡くなった時、
遺された遺族の方に給付される年金のことです。
年金というと一般的に60歳~65歳以上になった時に支給される
老齢年金のことをイメージされる方が多いと思いますが、
実はそれ以外にも日本という国の社会保障として整備されています。
それでは、いったいくらもらえるのか?
モデルケースを例にお話をしてみたいと思います。
【モデルケース】
夫:サラリーマン 35歳
妻:32歳
子:3歳と1歳
夫は20~22歳まで国民年金加入。23歳~厚生年金加入
妻は20~25歳まで厚生年金加入。結婚後26歳~国民年金加入
夫が35歳で死亡された場合に妻が受け取れる年金受給の目安は次の通りです。
【妻が32歳~47歳の期間】(18歳未満の子が2人の期間)
遺族厚生年金 年額383,500円(月額31,900円)
遺族基礎年金 年額786,500円(月額65,500円)
子の加算 年額452,600円(月額37,700円)
合計 年額1,622,600円(月額135,200円)
【妻が47歳~49歳の期間】(18歳未満の子が1人の期間)
遺族厚生年金 年額383,500円(月額31,900円)
遺族基礎年金 年額786,500円(月額65,500円)
子の加算 年額226,300円(月額18,800円)
合計 年額1,396,300円(月額116,300円)
【妻が49歳~65歳の期間】
遺族厚生年金 年額383,500円(月額31,900円)
中高齢の加算 年額589,900円(月額49,100円)
合計 年額973,400円(月額81,100円)
【妻が65歳~の期間】
遺族厚生年金 年額383,500円(月額31,900円)
妻自身の老齢基礎年金 年額786,500円(月額65,500円)
合計 年額1,170,000円(月額97,500円)
このように夫に万が一のことがあったとしても、遺族年金という国からの援助があります。
つまり、
万が一があった時の保障として民間の生命保険で全ての保障を用意しなくてよい!
ということです。
遺族年金を考慮して、ライフプランの設計を考えてください。
私は15年以上、FPをやってきていますが、
ご主人に万が一があった時の必要保障額は必ず遺族年金のお話をして
なるべく生命保険は最小限になるようお話をしています。
無駄な保険料はもったいないですからね(笑)