「一つのかごにすべての卵を盛るな」
今日のタイトル、何のこと?と思われた方もいらっしゃったかもしれませんね。
あえてドキッとするタイトルにしてみました。
「一つのかごにすべての卵を盛るな」
この言葉は投資の世界ではすごく有名な言葉ですから
ご自身で投資経験がある方、または書籍やセミナーで勉強された方は
一度は耳にした言葉だと思います。
私はFPになった15年以上前からこの言葉を使っています。
この言葉が意味していることは何か?
つまり、投資を行うのであれば「分散投資」をしなさい
ということです。
沢山の卵を一つのかごに入れておくと、もし万が一
テーブルから落としてしまったときに、全ての卵が割れてしまいます。
しかし、小分けに2、3個ずつ分けておけば、万が一一つのかごを
落としてしまっても、割れる卵は2、3個だけで、被害は最小限ですみます。
このことは投資の世界でも同じことが言えます。
例えば、ここ数年実績があり株価が右肩上がりの会社がったとします。
この会社は来期も増収増益がほぼ見込まれているから、ここが勝負どころとみて
この会社1社の株式をドーンと1億円分買ったとします。
ところがその会社に不祥事が発覚して株価が10分の1になってしまった・・・
目も当てられないですよね。
まさに、卵落下⇒全滅状態です。
もちろん、プラスに作用して大儲けができることもあるかもしれません。
ですが、むしろ投資というより博打に近い感じですよね。
そこで投資の世界では「分散投資」をしてリスクヘッジ(危機回避)を
勧めているわけです。
長期的視点でみても分散投資をしておくことで大きな目減りを避けるという
分析データも出ています。
分散投資には、国際分散投資といって、日本、アメリカ、ユーロ等
国や地域ごとに分散させる方法や銘柄分散といって株式や債券に分散させる
手法があります。
特に株式と債券は異なる値動きをします。
株式は長期的な値上がり益をねらっていきます。
債券は安定的な収益確保をねらっていきます。
つまり、異なる役割を担っていますので、分散して両方持っていれば
一時の値動きに一喜一憂することなく安定成長させることが可能です。
このことはよく覚えておいてください。
今日は分散投資の大切さについてお話をしました。