よくお客様から言われることのひとつにこのような言葉があります。
「保険営業マンの言われるまま入ったので、
自分が入っている保険がどんなのだかよくわかっていないです」
よく聞く言葉です。
生命保険というのは保険会社の戦略なのか?と思うくらい、
わざと複雑な名前を付けたり、複雑な仕組みにしているケースを見受けられます。
私も1000枚以上の保険証券を見てきましたが、プロの私でさえ
見誤りそうになる作りをしている保険がありました。
加入するときは保険営業マンの話を聞いてなんとなく
わかったような気になり、署名・捺印をするという方が多いです。
「わかったような気」になっただけですので、加入して数年後には
「あれ?私の保険、どんなのだったかな?」ということになるわけです。
保険証券を見て改善する点がいくつかありますが、
一番多いのは掛け捨ての定期保険にムダが多く、改善の余地があるということです。
定期保険というのは例えば20年間、死亡保険金2000万円
という風に加入から20年間の間であればいつ亡くなっても2000万円
が遺族に支払われるというものです。加入して翌日に亡くなっても2000万円、
19年と11カ月目で亡くなっても2000万円死亡保険金が支払われます。
でも、20年経ったら1円も戻ってこない掛け捨ての保険です。
仮に保険料1万円の定期保険であれば20年で240万円支払うことになります。
これを特に「ハコ型定期(ボックス定期)」と言います。
我々FPはご家族の年齢、家族構成をお聞きし、また各ご家庭の夢や希望をお伺いして
ライフプランというものを立てていきます。
そうするとそのご家庭にとって本当に必要な「必要保障額」というものが算出されます。
例えば、必要保障額5000万円と出てきても、以前ブログでもお話した
公的年金である遺族年金の給付分を差し引いて考えれば5000万円全てを
生命保険でまかなうのではなく、遺族年金でまかなえない分だけ生命保険で
用意してあげれば、非常に合理的な保険になります。
遺族年金が年間117万円おりるとすれば、20年で約2300万円が支給されますので
5000万円-2300万円=2700万円を生命保険で用意すれば良いということになります。
そして2700万円も上記のようなハコ型定期(ボックス定期)で用意するのではなく、
収入保障保険というもので用意するよう提案しています。
収入保障保険の特徴については次のブログでお話します。